日本人の心である畳。畳のある部屋で和の生活を。
日本人なら誰しも馴染みのある和室。居室を吹き抜ける風と、縁側から差し込む穏やかな日差し、大の字に寝そべると心地よい井草の香りが鼻をくすぐり眠りを誘う、そんなのどかな日常を誰しも経験することと思います。
日本の生活になくてはならない和室。そんな和室に欠かせないのが畳です。畳は元来、日本人の素足の生活に適合した素材として古来より受け継がれてきた先人の知恵であります。しかし、近年では畳のない生活を好む日本人も多いようです。
畳離れが進む一つの要因として、洋間へのシフトチェンジがあります。フローリングを基調とし、床暖房などを常設した家が多くなっています。また、日本人の体格が欧米化し、従来の尺貫法ではサイズが合わなくなってきたのも原因の一つと言われています。
しかし、近年では畳の技術的進歩などにより、畳の存在が見直されつつあります。メーターモジュール工法に適合させたものや、ダニやカビの発生しにくい人口井草による製法など、形状や用途も増えておりニーズに適合した素材として人気を集めています。
畳は単なる床材ではなく、日本人の心そのものであるといえます。畳に癒され、くつろげるのは日本人の和の心が求めているのみほかなりません。生活様式が欧米化するなかで、わすれてはならない日本古来の伝統を畳が思い出させてくれます。
和のインテリア 襖: 襖の張替えで気持ちを新たに
古くから日本人の暮らしに密着している襖ですが、張替えをするだけでかなり見違えることは間違いありません。また、襖には調湿作用や、フィルターとしての役割や、紫外線を防ぐ効果、冷暖房の効率アップなど、いろいろ期待することができるのです。
しかし時間が経過することで、自然に劣化し、先に述べた効果もなくなってきてしまいます。さまざまな柄や、紙の種類から選ぶことができるので、お部屋の模様替えのときや、家族が増えるときなどの節目に、張替えを考えてみてはいかがでしょうか。
最近では、シックハウス対策として、室内空気汚染への関心が強まってきています。襖紙はホルムアルデヒドで問題を起こすとは考えにくいのですが、住む人が安心して使うことのできる、JIS規格に則った安全な品質表示をしている材料もあります。
また、襖には表紙、縁や引手など、たくさん種類がありますので、組み合わせ次第で、お部屋の持つ趣を引き出すことができます。襖紙には絵画的なものや細工張り風のもの、無地のものなどがあります。引手は一般的な丸いものの他、角型や動植物を模したものがあり、素材も金属製、木製などがあります。
縁は漆塗り、カシュー塗りなどの高級品から、廉価なプラスチック製など、多種多様です。その色や素材感、太さなどで襖の印象がガラリと変わります。それぞれ値段も種類も様々なので、何を選べばわからないときはプロを頼り、ぜひこの機会に、襖の持つ柔らかな佇まいを楽しんでほしいものです。
シンプルな障子やオリジナルの障子
昔から使われているのはシンプルな紙の障子でした。真っ白で指を入れるとすぐに破けてしまう繊細なものです。しかし新しく張り替えると部屋がパッと明るくなるので年に1度、年末前になると張替えをするという家庭も多かったです。
しかし現在では障子といっても実に種類が豊富です。例えば、破れにくく汚れにも強いプラスチックタイプのものがありますし、その張替え店のオリジナルの柄の障子もあります。また最近では障子に好きな写真をプリントしてもらうこともできるのです。
最近ではアニメのキャラクターを障子や襖の紙にして張るということもできます。大好きなキャラクターに囲まれて過ごせる部屋というのも幸せなものです。景色の写真などをプリントして障子にすれば部屋が広く見える効果もあります。
障子の張替えの価格はお店にもよりますが、大体サイズの大きなもので1500円から請け負ってくれるところが多いです。しかしオリジナルやオーダーの紙を使って張り替えてもらう場合はもちろんもう少し割高となります。
障子は日本の和の文化と共にずっと受け継がれてきているものですから、これからも残していきたいものです。張替え店では見積りを出すために出張しても出張費は無料であることがほとんどですから、まずは見積りを出してもらうのが良いです。