進化を続ける襖紙の張替えは襖張替え専門業者へ依頼
日本独自の建材の一つに「襖」があります。その歴史は非常に古く、1000年以上前から用いられてきたとも言われています。部屋の間仕切りとしての役割だけでなく、室内の湿度調整をする役割も担っていると言われています。
この襖、設置場所や使用されている襖紙の種類によっても異なりますが、5~10年程度で張り替えるのが一般的と言われています。襖紙を張り替える事によって、部屋全体の雰囲気を好みに応じて変えることが出来ます。
最近では、シックハウス対策や抗菌機能付きなど機能性に優れた襖紙も多数登場してきています。また、和室だけでなく洋室に合うようなデザインもありますので、以前に比べて選択の幅が広がってきていると言うことが出来ます。
襖の張替え費用は、依頼する業者、選択した襖紙の種類により大きく異なります。機械で生産されているものか、手漉きで作られたものかによっても大きく価格が異なりますので、まずは予算を決めてからデザインを選ぶようにしましょう。
専門業者でなくとも、襖の張替えを受け付けているところもありますが、品質などを考えた場合には、専門業者に依頼したほうが良いでしょう。いくつかの業者に見積りを依頼し、比較してから依頼する業者を決めることをオススメします。
襖の概要と襖の張り替えの重要性について
襖とは、日本間の仕切りとして使用される建具のことです。上下の溝にそって左右方向にスライドさせて開け閉めを行います。着脱が簡単にできることから、取り外すことで複数の部屋を繋げて一つの大広間にすることも可能となります。
襖の土台となるのは、木などで作られた組子です。その表面に紙や布を張って、仕上げに縁取りを行います。開け閉めが簡単にできるように、指を掛けられる引手が取り付けられます。襖を張る際には、幾重もの下張りが必要となります。
襖の下張りの工程には、骨縛り・蓑張り・べた張り・袋張り・清張りなどがあります。それぞれの段階で専用の和紙を用いることになります。骨縛りでは、反故紙を用い、それ以降では薄墨色の漉き返しの紙を用います。清張りでは強度のある紙を用います。
襖張りのそれぞれの工程では、紙の種類が異なるのと同様にその張り方の手順も異なります。これには、土台の組子の歪みを防いだり、襖の表面がずれるのを防ぐためにも必要なことです。熟練の技と知識がないと襖の張り替えはできません。
襖は、経年劣化によって表面が擦れたり破れたり、あるいは色あせたりします。そのままにしておくと部屋の印象が暗くなってしまうため、定期的な張り替えが必要になります。美しく仕上げるためにも、専門の業者に依頼することが大事です。
専門業者の力を借りて襖に襖本来の力を発揮させる
襖の紙は消耗品であり、ある時期が来ると交換せざるを得なくなります。襖は間切りとしてだけではなく空気のフィルターや湿度制御の機能もあるため、そういった機能を損なわないためには定期的な張替えが必要になります。
張替えの時期は一般的には4、5年とされています。しかし、開け閉めの頻度が多かったり、陽の辺りが強い場所であったりすると1、2年短くなることもあります。また、うっかり穴をあけてしまった場合にも張替えが必要です。
襖の張替えは正確に行うことがとても大事であり、ずれてしまったり、本体と合っていない材質を使ってしまったりすると本来の機能を発揮することができません。そのため、専門家に依頼して張替えを行うことがとても重要です。
また、専門家に依頼することで適切な張替え時期について伺うこともできます。襖の張替え時期は畳等と比べると判断が難しく、馴染みの業者を作っておいて、定期的に見てもらうようにすると襖を良好な状態に保つことができます。
このようにして専門業者の力を借りることによって機能性の高い襖を適切にメンテナンスできます。そうすることによって、襖のもつ自然の力による温度や湿度制御が可能になり、快適な和室を作りあげることができます。