障子の張り替えはプロにお任せ美しい障子で部屋を一新
不注意から障子の一部に穴を開けてしまったり、破れてしまうことがよくあります。破損した障子紙を自分で張り替えようとする人がいますが、これはお勧めできません。素人が障子の張り替えを行うと、紙にたるみやしわができてしまいがちです。
障子の張り替えにかかる料金はそれ程高額ではありません。自力で張り替えようとして失敗してしまうと、紙や糊を買い直すことになります。余計な時間と費用がかかることになりますので、最初からプロに任せることをお勧めします。
障子に対する人々のイメージは変化してきています。昔は白い無地の紙を張るのが一般的でしたが、近年はカラフルな柄入りの紙がたくさん作られています。和風の柄はもちろんのこと、洋室の壁紙のような柄の物もあり、選択肢が広がっています。
平凡な色柄の襖がある和室であっても、障子を華やかなデザインの物に張り替えるだけで、部屋の印象がかなり違ってきます。まるで一枚の絵画のように美しいデザインが施された物や光の透過を意識してデザインされた物があります。
和室の印象は、障子と襖、そして畳のバランスで決まります。インパクトのあるデザインが施された障子をメインにして、和室のデザインを決めるのも一案です。平凡な和室とは異なる個性的な空間を作ることができます。障子、襖、畳など和室の建具を新しくする時は専門業者に相談してください。
自分で行う障子の張り替えと、業者に頼む障子の張り替え。
障子戸がある部屋は、どこか懐かしい感じがします。日本人であれば、そこに入っただけで落ち着き、ホッとする人が多いのではないでしょうか。また、外国人のお客様にはとても珍しがられ、それだけで話の種になることでしょう。
障子には外からの光を和らげてくれたり、部屋の湿気を吸ってくれたりというメリットがあります。しかし、年月が経つと日に焼けたり、埃が溜まって変色してしてしまいます。何よりも破れやすいので、小さなお子様やペットがいるご家庭では大変な思いをされているのではないでしょうか。
変色したり、破れた障子は張替えることが出来ます。ホームセンターには障子を張替える道具が揃い、あまりお金をかけずに自分で簡単に張替えられるような気分になります。しかし自分で障子を張替えるには、まず古い障子紙を剥がし、桟についた糊を洗い流し乾かす等という作業も必要です。
そうやって大変な思いをして、ようやく張替えた障子も、いざ部屋に戻してみるとどうでしょう。紙が歪んでいたり、斜めになっていたりしてガッカリすることも少なくありません。これでは恥ずかしくてお客様をお呼びすることも出来ません。
一方で、業者に張替えを頼むという方法があります。引取り、張替え、納品まですべてお任せ出来ます。お金はかかりますが、ピンと綺麗に貼られた障子は、部屋を明るくしてくれます。格式のある部屋などは、その格式を一段も二段も上げることが出来ることでしょう。
障子からの明かり、祖父のこだわりの障子
祖父は今年で91歳になるのですが、老眼鏡なしで新聞を読める程視力が良く、障子のある自分の部屋で新聞を読むのが祖父の朝課となっています。東南向きの窓にある窓の障子を閉めて得られる明かりが、新聞を読むのにはちょうどよいそうです。
ほぼ季節ごとに業者に頼み障子を張り替えることが、祖父のこだわりです。特に汚れているわけでもなく、何処かが破れているわけでもないのにそうしていることを、私は子供の頃かなり疑問に思っていました。しかし、今になってそれがなぜなのか少しわかってきたように感じます。
専門業者の方に綺麗に障子を張り替えてもらった時の、糊や紙の匂い。季節の変わり目を思い起こさせてくれます。新しい畳に取り替えたときもそうなのですが、最初は少し違和感のある匂いも、時間の経過とともに、部屋の空気と馴染んできて安らぎを与えてくれます。
祖父の部屋で祖父と将棋を指している時に気づいたことですが、障子のある祖父の部屋はカーテンしかない私の部屋と比べると、ずいぶんと明るく、日差しが優しく感じられ、とても居心地の良い空間になるということを再認識させられました。
夏場は少し厚めの障子紙に、冬場は薄めの障子紙にしてもらって、部屋の中の明るさと温度を調節しているんだよ、と自慢げに話す祖父の笑顔が、障子からこぼれる柔らかな明かりと同じように輝いて見えて、自分の部屋にも障子が欲しくなってしまいました。