畳のある生活と畳のない生活
私が子供だった昭和の頃は、私が住んでいた家も田舎の祖父母の家なども畳の部屋の方が多かったような気がします。畳の上でゴロゴロするのは大好きでしたし、いまだにあの新しい畳の匂いを嗅ぐととても落ち着きます。
それでも時代の変化とともに、新しい家などはほとんどがフローリングの部屋へと変化していっているように思います。フローリングのイメージは冷えそうとか、埃が舞ってそうというイメージが大きくやっぱり抵抗がありました。
それでもフローリングにはフローリングの良さも沢山あり、最近では床暖房もあり冷えるというイメージは軽減していってると思います。自分自身も家を新築した時はほとんどの部屋がフローリングでバリアフリーにしましたので。
それでも一つぐらいは和室が欲しいなと和室を作り、小さいながらも畳のある部屋を設けることができました。私の田舎にあったような畳に掘りごたつという空間が理想でしたが、残念ながらそこまでは手が届きませんでした。
今現在は畳の材料となるイグサを作られているところも、畳職人さんも減ってきているとテレビなどでみかけます。それでもやっぱり今の子供たちにも畳に触れる機会や、日本の文化を学ぶ機会があればいいなと思います。
襖の魅力と襖の張替えについて
襖の魅力は、狭いと言われる日本の住宅で、引戸は大変合理的で空間化を図れる働きが高い間仕切りです。そして、なかでも襖は日本の気候にあった和紙という優れた素材を使うことで機能性はもちろんのこと、和紙が持つ豊かな色柄によって装飾性もあります。
壁やドアで仕切ってしまうと、しっかりとした間仕切りになる分、大きな広がりで部屋を使いたい時にも簡単に壁を取り外すなんてことはできません。しかし、襖であれば、敷居からふすまを外してしまえば、仕切りは何もない大きな空間になりますから、大人数で集まりたい時などは非常に便利です。
日本人は、古くから襖の斬新なデザインを楽しんでいます。重厚さ、厳格さを醸し出す柄や伝統ある柄を豪華に繊細に仕上げたものまで、襖紙のデザインのバリエーションは日々増えています。また、古きものの中にも現代人が新鮮に感じるデザインは沢山あります。
襖は、部屋の空間を仕切る事としての機能のほかに、湿度の正しく整える機能も備えています。そして、襖の魅力はなんといってもその部屋を彩るデザインにあります。上張紙、縁、引手の柄でその空間の持つ雰囲気を変えることができ、インテリアとしても優れた能力を発揮します。
襖を新しくすると、部屋も明るくなり、リフレッシュ効果が期待できます。初心者でも、出来ますが、やっぱり業者に頼んだほうがキレイです。なぜなら、ある程度の場所がいります。乾かさなきゃいけないし、枚数によっては数日かかります。手間と値段と仕上がりを考えると、業者に頼んでも高くないです。
障子の良さは和紙の魅力であり、障子は日本文化の象徴です
障子は日本独特の建物文化です。和紙によって室内の温度と湿度を調整する役割を果たしているので、破れ目ができてしまったり、古くなった障子は専門の業者に頼んで貼り替えてもらった方が本来の効果を発揮できるのです。
室内の温度や湿度を調整するだけでなく、外部の明かりを取り入れることができるのが障子の特徴でもあります。明け方などに空が白んでくると、閉めたままでも外の薄明かりを知ることができます。このような機能を持ったものは他にありません。
和風建築は木と紙でできていると言われますが、障子などは紙でできているものの代表的なものです。使われている和紙は呼吸をすると言われているように、障子には締め切っていても室内の空気を清浄にする働きがあるのです。
最近の一戸建て住宅の中には、破けやすい和紙を使わないでプラスチック風の素材を使った障子があります。しかし、障子の良さは和紙を使っている点にあるのです。専門の業者に頼んで本物に貼り替えてもらえば、きっとその良さに気付くはずです。
また障子の良さというのは、毎年年末の大掃除の時に業者に真っ白な新しい和紙に貼り替えてもらうことによって、清々しい気持ちになれることです。一年間使用して古くなった和紙から、新しい和紙にすることで心も切り替えることができるのです。