畳の交換や畳の形状について
畳の形状については京間と江戸間の2種類があります。この2つのどちらかになっているのを確認する必要があります。基本的には関西が京間、関東が江戸間となっているのですが、そうではないことも多いので自分で調べる必要があります。
畳は江戸間に比べて京間の方が大きく、広く作られています。最近は関西方面でも江戸間を利用しているところが多いので気を付けましょう。畳の区分については表替えと裏返しというものがあります。この部分にも気を付ける必要があります。
畳の表替えというのは、表面だけを交換するので非常に安価で購入することができます。ですので、表替えと言う表現のため片面にしかない構造になっています。裏返しというのは表替えと異なり、両方の面にある構造になっています。
そのため、表替えと比べて価格は高くなっておりますが裏返すだけですので年数では倍近く利用できるメリットがあります。最近では畳の表替えのみの交換が主流になっているのでそれだけでも十分になります。現状の確認は畳を持ち上げるとどちらの物になっているか確認することができます。
畳の交換ではインターネットが非常に便利になっています。安価に購入することができ、デザインにも優れているのでオススメできる点が多くあります。値段だけに特化するではなく、現状の畳を回収してくれることを前提とした業者選びが肝心です。
日本が畳から開放される時代・畳の新たな可能性
畳は日本固有の文化であり日本家屋は畳に特徴付けられたものだともいえます。何故、日本ではこれほど畳が重視されたのでしょうか、それは日本は過去には寒冷地に近い状態の土地であり、とこ冷えの激しい地であったこととも由来しています。
床冷えのする日本では床の保温性を求める必要がありました。その為に畳の無かった時代は藁を敷き詰めて床の温度を下げないようにしていましたが、このあたりから日本では家では靴を脱ぐ習慣が根付きだしたようです。
藁は直にばらけてしまい使い勝手が悪く交換も頻繁に行わなければなりませんでした。そして藁を編んだものを敷物として使うようになり、室町時代には家の床に畳が使われるようになりました。しかし畳によって日本人の体を脅かす問題が起こります。
タタミの出現に伴い、日本人は正座をするようになりました、低温化での正座は足への血行を妨げ酷い場合は壊疽をまねきます。更には足の成長を妨げるという合併症も引き起こします。しかし、茶道とともに根付きだした畳は拍車をかけ日本人の文化として浸透していきました。
現代社会において日本の住まいではタタミの束縛から徐々に解放される傾向にあり、畳だった家もフローリング等に作り変えるのも容易になりました。徐々に日本が熱帯化していく現代において畳にこだわるのはナンセンスです。
畳の交換時期の畳の状態の目安
畳は適切に交換を行うことによって、快適に生活できます。通常畳は、4年から5年経ったところで裏返しを行いますが、8年ほど経ったところで表替えと呼ばれるものを依頼することが一般的となります。もちろん、住環境によってその目安は異なります。
畳を触った時に、イ草の粉がつくような状態になったら張り替えの時期とみてよいです。あるいはそのような感触とはならないまでも、色の変化によってはその時期と判断することもあります。新品の鮮やかなグリーン色が黄色から褐色へと変わってきたら、交換の時期となります。
畳とともに障子と襖も一緒に張り替えを行うと、気持ちがよいものです。傷みはそれほど無いとしても、経年による劣化があるために変色など起こります。サイクルとしては障子や襖の方が早いので、そのタイミングに合わせて畳も張り替えを行うのがベストとなります。
その順序としては、まず障子や畳が最初になります。その次に襖ということになりますが、その理由としては畳が敷居よりも上がってしまっていることがあるからです。この場合にはまず、その不具合を直してからでないと襖を外すことができないためです。
畳の張り替えには専門の業者に直接依頼をするのがベストです。費用は張り替えを行う素材にもよりますが、できれば木綿仕様のものよりも麻糸が良いとされますが、その麻糸でもランクは色々とあります。予算に合わせて相談することが必要となります。