障子の製作について
まず骨格縛といって、その両面に西ノ内などの強靭な紙を濃いノリで框外側にでないようにして貼ります。それをよく乾かしてから、框の組子の釘を打ち占めて、上張りをしたときに出ないようにします。次が蓑張りで、四方の框に糊をつけ、継いだ紙を骨組の幅に切って、だんだん貼ります。 普通は3枚重ねですが、大きなふすまは4枚重ねということもあり、御所の襖は8枚重ねだそうです。これには反故紙を使うこともあり、襖の修理の際に下張りから古文書が発見されることのあるのはそれゆえです。さらにその上に糊を引いて強い紙を貼り、撫で刷毛でおさえをかけるが、これを蓑縛といいます。次に框のところに貼った紙に凹凸があれば、鋭利な小刀で端削をします。こうして間で打ち締めたり、張った紙が渇いて引き締まったりするため、框に歪みが生じた場合には立てつけに合わせて削りなおします。それからうけばりといって美濃紙などの薄手の神を周縁にだけ糊をつけて二度張りにします。これには白紙を使います。そしてその上に主に鳥の子紙を用いた唐紙、あるいは絹布を上張りとして極めて薄くした糊を全体に引き、框の外側に濃い糊をつけてのせ、撫刷毛で皺の無いように伸ばしながら貼り、左右上下を外側に強く引き締めて貼り付けます。 それから骨組の力板を入れた部分に引手を取り付けます。昔は絵巻にみえる襖で房を付けた組紐を下げましたが、現在主に使われている引手は15世紀頃の小襖が最初と考えられますが、明らかではありません。
襖専門店で豊かなデザインの襖に張り替える
家に和室が一つもない家が増えている日本の住宅ですが、まだまだ和室の人気は衰えていないと言えます。長年洋室ばかりに住んでいて改めて和室の良さに目覚め、本格的な和室をしつらえたくなったという人は多いものです。
和室と言えば畳、障子、襖の建具が定番です。襖はこの中でも最も頻繁に動かすもので、子どものいたずら描きの被害にあったり、出入りするときに人がものがぶつかったり、建具の中で痛みが最も激しい部分と癒えます。
襖は開け閉め出来れば良いからと、少々傷んでもそのままにしている家が多いことと思います。しかし、襖を真新しく張り替えて、イメージを一新すれば新築の時のように気分も高まり、和室を改めて大切に使うようになります。
襖の張替えでネックなのは裏表別の見た目にする必要があることです。和室と外の洋室両方に合わせなければなりませんが、専門店に行けば非常に豊かなデザインが揃っているので、自分の家にあったデザインを探して依頼することができます。
襖は開け閉めするスペースを取らなく、外して全開出来る簡便さもあり、和の雰囲気の意匠のキャンバスでもある、受け継ぎたい日本の文化でもあります。古ぼけた襖はぜひ専門業者で張り替えて気分を一新させるのをおすすめします。
ふすま
ふすま