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襖ふすまの張替え方

襖職人は襖の枠を外して、襖紙を貼って施工しますが、なかなか素人の方には難しいです。
ここでは、一般の方向きの簡単施工方法をご紹介します。既存の襖紙の上に直接ベタに貼る方法です。
一番きれいに仕上がるのはやはり襖張替店に任せて頂くことですが、ご参考まで。

襖についている取っ手(引手ひきて)をはずします
最初に引手をはずします。引手内側の上下に釘を打っているタイプが多く、ニッパーなどで引き手釘を引き抜き、マイナスドライバーなどを差し込んではずします。
ふすま紙を襖のサイズに切ります
襖紙を広げ、柄合わせをしながら、襖の外側の大きさに裁断します。カッターで切っても大丈夫なところでカットします。
襖の上から糊を付けます
糊はあまり濃いものを使うと、建具が反ったりする場合があるので、適度に薄めてください。剥がれることが心配なようでしたら、襖のふちの周りだけ濃い糊をつけます。ローラーや糊バケやスポンジ等で、むらなく糊付けします。糊をつけたら3分ぐらい放置します。その間に襖紙が水分を吸って少し伸びてきます。伸ばしておかないと、貼った後から伸びるとしわになるからです。
襖紙をおきます。
糊を付けた襖紙の上に、位置を確認しながら襖をそっとおきます。
襖紙に入っている空気を抜きます。
そのままひっくり返すと空気むらができています。間にたまった空気は、バケ等を使用して、中央から外側に向かって押し出します。貼った直後は、既存の襖紙が伸びてぶよぶよになりますが、乾いたら、ピンと張ります。
余った紙を切り落とします。
襖の緑の部分をベラ等で押さえて癖をつけます。そして周りの余分な襖紙を定規やベラなどで、押さえて切り落とします。この時は、既存の襖紙を切らないように注意します。湿った襖紙は切れにくいので、カッターの刃をこまめに折って、新しい刃で切ります。
引手を替えます。
切り終えたら、竹べら等で、襖の緑の部分をよく押さえます。襖緑に付いた糊を濡れ雑巾やスポンジなどできれいに拭き取ります。それから、半日から1日乾燥させます。乾いたら引き手を取り付けます。引き手穴にカッターで切れ目を入れて、手で引き手穴を押さえます。引き手くぎを少し打ち込みます。ポンチ等を使って最後まで打ち込みます。これで襖紙の張替えは完了です。自分で襖紙を張り替えるとあまりお金もかからないおもいます。
アイロンかけ
最後に襖を張る際にアイロンを使うのであれば注意点をご説明します。アイロンをする前に襖紙の位置があっているか確認ます。位置がずれないようにしながらアイロンをあてます。仕上げにはもう一度アイロンをあてます。カットした部分は念入りにアイロンをあてます。アイロンのあて残しなどで膨らみができた時は、その部分にもう一度高温のスチームアイロンをあてた後、高温のドライアイロンをあててください。下地処理が不充分なためにできた膨らみや、作業上できたシワは手直ししても治らないことがあります。

もし張替えに失敗したら・・・

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障子の製作について

まず骨格縛といって、その両面に西ノ内などの強靭な紙を濃いノリで框外側にでないようにして貼ります。それをよく乾かしてから、框の組子の釘を打ち占めて、上張りをしたときに出ないようにします。次が蓑張りで、四方の框に糊をつけ、継いだ紙を骨組の幅に切って、だんだん貼ります。 普通は3枚重ねですが、大きなふすまは4枚重ねということもあり、御所の襖は8枚重ねだそうです。これには反故紙を使うこともあり、襖の修理の際に下張りから古文書が発見されることのあるのはそれゆえです。さらにその上に糊を引いて強い紙を貼り、撫で刷毛でおさえをかけるが、これを蓑縛といいます。次に框のところに貼った紙に凹凸があれば、鋭利な小刀で端削をします。こうして間で打ち締めたり、張った紙が渇いて引き締まったりするため、框に歪みが生じた場合には立てつけに合わせて削りなおします。それからうけばりといって美濃紙などの薄手の神を周縁にだけ糊をつけて二度張りにします。これには白紙を使います。そしてその上に主に鳥の子紙を用いた唐紙、あるいは絹布を上張りとして極めて薄くした糊を全体に引き、框の外側に濃い糊をつけてのせ、撫刷毛で皺の無いように伸ばしながら貼り、左右上下を外側に強く引き締めて貼り付けます。 それから骨組の力板を入れた部分に引手を取り付けます。昔は絵巻にみえる襖で房を付けた組紐を下げましたが、現在主に使われている引手は15世紀頃の小襖が最初と考えられますが、明らかではありません。

襖専門店で豊かなデザインの襖に張り替える

家に和室が一つもない家が増えている日本の住宅ですが、まだまだ和室の人気は衰えていないと言えます。長年洋室ばかりに住んでいて改めて和室の良さに目覚め、本格的な和室をしつらえたくなったという人は多いものです。
和室と言えば畳、障子、襖の建具が定番です。襖はこの中でも最も頻繁に動かすもので、子どものいたずら描きの被害にあったり、出入りするときに人がものがぶつかったり、建具の中で痛みが最も激しい部分と癒えます。
襖は開け閉め出来れば良いからと、少々傷んでもそのままにしている家が多いことと思います。しかし、襖を真新しく張り替えて、イメージを一新すれば新築の時のように気分も高まり、和室を改めて大切に使うようになります。
襖の張替えでネックなのは裏表別の見た目にする必要があることです。和室と外の洋室両方に合わせなければなりませんが、専門店に行けば非常に豊かなデザインが揃っているので、自分の家にあったデザインを探して依頼することができます。
襖は開け閉めするスペースを取らなく、外して全開出来る簡便さもあり、和の雰囲気の意匠のキャンバスでもある、受け継ぎたい日本の文化でもあります。古ぼけた襖はぜひ専門業者で張り替えて気分を一新させるのをおすすめします。

ふすま

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