
畳と健康について1
畳に使われているイグサには、数多くの有害化学物質を浄化するチカラがあるのです。
抗菌性にも優れた畳 イグサには抗菌効果がある事も認められています。
腸管出血性大腸菌O111(食中毒細菌)バチルス菌(腐敗細菌)ミクロコッカス菌(腐敗細菌) サルモネラ菌(食中毒細菌)
黄色ブドウ球菌(食中毒細菌)腸管出血性大腸菌O157(食中毒細菌)食中毒細菌腸管出血性大腸菌O26(食中毒細菌)→有用腸内細菌には抗菌性なし
畳を敷いている部屋は空気がきれい
畳は畳表(いぐさで織られた生地)と畳縁(畳の脇についている布)と畳床(芯になっているボード、もしくは藁)の3つで作られています。そのなかの畳表に使われているいぐさは内部がスポンジ状になっています。
イグサ縦断面
下記の実験結果のように、いぐさのスポンジ部分には大気汚染の原因とも言われている「空気中の二酸化窒素ガス」を吸収する作用がある事が東大工学部西村研究室の研究によって明らかになりました。
二酸化窒素は人体の特に呼吸器系統への悪影響を及ぼす事がよく知られています。
畳や「い草」カーペットを敷いた部屋は環境基準(0.04~0.06ppm 1日平均)の2倍の二酸化窒素を2~3時間で自然浄化し、空気がきれいになるという結果が出ています。
二酸化窒素濃度は、洋間とくらべて畳を敷いた和室は約半分になるといわれています。結果畳は空気を浄化し、人体に良い影響があると考えられます。
以下が実験結果になりますが、吸収する香りの中には生活に密接にかかわる悪臭も含まれます。畳は空気清浄機の代わりになるということをご存知でしたでしょうか?和室に入ると畳の良いかおりがする、という経験がある方もおられると思いますが、畳がイグサの香りを出しているだけでなく、その他の匂いを吸収して部屋の空気をきれいにしていたということがわかります。
イグサが吸着する化学物質実験 | 似ている臭い | ||||||
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化学物質 | 初期濃度 | 減少率 | 汗臭 |
ペッ
ト臭 |
トイレ臭 |
タバコ臭 |
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二酸化窒素 | 自動車排気ガス・喘息の原因 | 20.0ppm | 100.0% | ||||
ホルムアルデヒド | シックハウス原因物質 | 20ppm | 67.9% | ||||
アンモニア | し尿のような臭い | 40ppm | 100.0% | ○ |
○ |
○ |
○ |
酢酸 | 体臭・汗臭、お酢 | 100ppm | 90.6% | ○ |
○ |
○ |
○ |
硫化水素 | 腐った卵の臭い | 15ppm | 0.0% | ○ |
○ |
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ピリジン | 強い不快臭 | 12ppm | 90.6% | ○ |
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アセトアルデヒド | 刺激的な青臭い臭い | 14ppm | 13.9% | ○ |
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メチルメルカプタン | 腐った玉葱の臭い | 8ppm | 3.8% | ○ |
○ |
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イソ吉草酸 | 蒸れた靴下の様な臭い | 93.7% | ○ |
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インドール | 著しい糞便臭 | 約33ppm | 93.9% | ○ |
○ |
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トリメチルアミン | 腐った魚の臭い | 28ppm | 85.5% | ○ |
(測定方法:繊維評価技術協議会 消臭加工繊維製品認定基準)
更に畳独自のい草が醸し出す香りは、人間をリラックスさせ、ストレスを解消し、精神を安定させる、森林効果・鎮静作用があります。このように、畳は知らず知らずのうちに室内の空気を綺麗にして健康な環境作りに役立っているのです。 その2へつづく
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