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畳床について ー わら床

藁床は、昔から使われている最も優れた畳床で、日本の食と住が結びついた文化と環境の中で培われてきました。
稲作農家がコメを収穫した後の稲ワラを使用して製造される本藁床は、自然の恵みそのものです。近年多くなってきた脱藁床という畳床はフォームとボードを組み合わせて作った畳床ですが、脱藁床の場合処分時にダイオキシンが発生するため、処分方法が難しくなっています。
しかし、藁畳床は100%天然の製品で製造されているため、処分する際も畑に置いておくだけで土がわら床を分解し、肥料となって豊かな土壌つくりに役立ちます。土から生まれ土に還るエコな畳床です。脱藁床の畳が多くなってきた現在でも藁床にこだわっているお客様が多くいらっしゃいます。

藁床のメリット
わら床のメリットは100%天然の製品のためエコであること。
傷んだ場合の修理が容易
足ざわりがやさしい畳になる・ ワラ独特の香り・ 吸湿放湿性にすぐれる
ワラを主体にするためリサイクルや焼却処理に適している。

藁床を使用した畳のデメリット
湿気により腐りやすい・ダニ等の害虫類にとって生活し易い
建材畳床と比較して10kg以上の重さがあるため、マンションなどには適さない。
作り手の技術に品質が左右される部分が多く、品質にばらつきが生じやすい。


現在ではわら床の製造が少なくなってきましたが、全国の米どころが同時にわら床の産地となっています。 稲ワラ畳床の品質基準として等級が設けてあり、特級、1級、2級、3級まで格付けされています。畳床総重量が重いものや、稲ワラ使用量がより多いものが良いとされています。ワラ畳床のワラの配層が多いものが良いとされています。
また、上級品になるほど畳床の縫付の間隔が細かく、わらをしっかりと縫い付けていて、足に当たる感覚もしっかりとしたものになります。
藁床藁のわらの密度が高いと平面性を長く保持するのに対し、密度が低いと早く凸凹になってきます。
畳の凸凹は、床板の形状に左右されている場合と、稲わら畳は材料を手作業で何層にも並べ重ねて作るため、 その技術力(平らさ)の差が現れます。

畳床に縫う前にわらを組んで並べるのを配すると言います。 五段配は、わらを縦、横交互に五段、三段配は三段に組んで配します。
等外品は三段配の真ん中のわらを減らしてして、代わりに芥を多く入れます。芥はどの等級の床にもいくらかは入れねばなりませんが、量が少しずつ違ってきます。
上物ほど良質の稲ワラをきちんと配列し、しかも藁をつぶさずに縫い上げているため厚さが一定でムラがありません。また藁の配層がしっかりしていて、細かく縫い上げてある為に復元力にも優れ、 家具を置いた場合でも空気を含んでいる為に復元し、室内と床下の通風・乾燥さえよければ上物ほど長持ちします。
また、稲わらの長さは出来る田んぼと品種によって違うため、その選別が大変重要になります。
良い原料を丁寧に数多く何層にも重ね、細かい網目間隔で作られた物は凸凹もへたりもない耐久性を生みます。わら床の品質は、前年に収穫された稲わらの質によってかなり左右されます。

わら床の歴史

京都の国宝「大徳寺方丈」には寛永十三年(1673年)の表記のあるわら床を使用した畳が112帖現存しています。
わら床の耐久性がお分かりになると思います。つい30年ほど前まで、畳の芯材である畳床は100%稲わらでした。
稲わらを素材にした畳床は、単純に積み上げると40cm位にもなる量の稲わらを5cmの厚さに圧縮して縫い上げていますが、単に重ねるだけでなく、縦横に配して5~6層に仕上げていきます。昔は稲わらの層を”手縫い”で行っていましたが、現在はすべて機械逢着で製造されていて、一枚に使われる稲わらの総量も昔より多く、しっかりした畳床がつくられ品質のばらつきが少なくなりました。

昔ながらの稲わら畳床は都会ではほとんど作られなくなりポリスチレンフォームや木質ボードが主流で、現在の稲わら畳床のシェアは10%程度にすぎません。 二十数年来、稲作の機械化が徐々に進み、稲穂の稲刈り時に収穫の機械が細かく切り刻んでしまうため、主原料であるワラそのものが少なくなってきて生産に支障をきたしているのもひとつの原因です。

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